1.横向きに寝ると瞼が腫れる原因
朝起きた時に片方の瞼が腫れて、何かスッキリしないといった経験をした人は多いと思い
ます。もっとも多いのが、単純に生理的なむくみですが、中には何らかの病気が関係して
いる場合もあります。
生理的なむくみとは、横向いて寝ることで、目元に水分がたまることで瞼がむくんでいる
状態です。普通は、その後に活動しているうちに、いつのまにか解消しているというタイ
プのものですが、むくみがいつまでも解消されなかったり、痛みなどが伴うような場合は
腎臓や甲状腺の病気が関係していることもあります。

放置しても大丈夫な瞼の腫れと病院で検査が必要な場合の瞼の腫れの両極の話をしました
が、その中間にもいくつかの原因が考えられます。生理的な瞼の腫れと症状は似ています
が、涙の成分を分泌する脂の腺が詰まる霰粒腫、まつげの毛根やマイボーム腺に細菌が感
染して炎症を起こす麦粒腫などもあります。麦粒腫の場合は、赤く腫れたり、膿がたまっ
たり、軽度の痛みやかゆみを伴うこともあります。
また、ダニやハウスダストなどが関係するアレルギー性眼瞼炎でも同じような症状が見ら
れますが、この場合は瞼がパンパンに腫れてかゆく、目やにや涙が出るといった特徴があ
ります。このケースでは、以前からアレルギーの症状があったりすることが多いので、何
となく判断できることも多いと思いますが、数日で解消するようなら、それほど心配する
ことにはならないと思いますが、長引く場合には、まずは眼科を受診してみましょう。
2.朝瞼が腫れているときの対処法
朝起きたときに瞼が腫れる症状の原因が生理的なむくみである場合は、視力に多少の違和
感があるかも知れませんが、夕方頃までにはだいたいが解消していることが多いので、特
に気にする必要はありません。
霰粒腫の場合は、まぶたにコロコロとしたものが出来て、瞼が腫れる、異物感があるとい
った症状もあります。この場合の応急処置は「目元を温めてみる」ことです。目元が温ま
ることで、詰まった脂が溶けて、症状が改善することがあります。

麦粒腫の場合は、目に触れないようにして、抗菌目薬をさすことです。麦粒腫の代表的な
原因菌はブドウ球菌(常在菌)ですので、免疫を高める必要もあります。数日経っても症
状が改善しない場合は、早目に医療機関を受診するようにして下さい。
アレルギー性眼瞼炎の場合は、今回が初めてというケースもありますが、日常生活でも何
かとそれらしいアレルギー反応を経験していることが多いと思いますので、まずはその原
因を除去すること、抗アレルギー薬の点眼などを試してみましょう。それでも症状が悪化
するようなら眼科を受診しましょう。
寝起きに片方の瞼が腫れる以外に、視力の低下がある、物が二重に見える、目を動かすと
痛いなどの症状がある場合には、すぐに眼科を受診して下さい。スポーツなどでの外傷後
にそのような症状がある場合には、形成外科の受診も考えてみましょう。
いずれのケースでも、日常生活に大きな影響がなければ、コンタクトレンズの装着やアイ
メイクは控えるようにしましょう。そして、早く症状を改善したい場合はまず眼科を受診
することです。外傷後の場合は、意外に緊急性が高いことが多いので、症状が現れた場合
はできるだけ早く医療機関を受診することが大切です。