1.外反母趾の初期症状
外反母趾という言葉はかなりよく知られていて、その症状も何となく「足の親指が内側に
曲がる」といった理解ではないでしょうか。確かに最初のころは、指の形が少し変わった
という程度ですが、やがて痛みや炎症が見られるようになり、日常生活にも影響が出るよ
うになることもあります。そうならないために、できるだけ早期に気付き、適切な対策を
始めることが大切になります。
外反母趾は足の親指が曲がるものと信じていると、往々にして、初期症状を見逃してしま
うことになります。外反母趾の初期症状とは、足の親指の付け根に軽い違和感がある、と
か、足が疲れやすい、長時間歩くと軽い腫れや赤み・痛みが出るといったことが多いので
す。外反母趾を意識していなければ、単純に「疲れのせい」と考えてもおかしくないよう
な症状が、実は外反母趾のサインであることが多いのです。

そこで、足の親指に何らかの違和感を感じたら、立った状態で親指がまっすぐに前を向い
ているかどうか、親指の付け根の骨が突き出ているような気がしないか、足の指が以前よ
り動かしにくくなっていないか、といったことをチェックしてみましょう。
外反母趾は放置すればどんどん悪化していきますが、できるだけ早い時期に適切に対処す
ることで、進行を抑えて、生活に支障が出ないような状態を保つことが可能になります。
外反母趾が進行すると、親指の変形や痛みだけではなく、神経が圧迫されて痺れを感じた
り、第2趾や第3趾にも変形が及び、いわゆるハンマートゥと呼ばれる状態になることも
あります。
2.外反母趾の対処方法
外反母趾かもと思ったら、まずは、つま先の広い、足にしっくり馴染むタイプの靴に変え
てみましょう。実はこれだけでも圧迫や摩擦を減らすことができるので、かなり有効な対
処法になるのです。ただ、つま先に余裕があるというだけではなく、中でごそごそ動かな
いようなフィット感のあるものを選ぶようにして下さい。

次に、毎日、親指を手でやさしく広げる習慣をつけましょう。同時に足指じゃんけんやタ
オルギャザー(足指でタオルを引き寄せる運動)もしてみましょう。タオルギャザーは何
の役にも立たないという一部の専門家もいますが、特に多くのことを期待するのではなく、
足の指を曲げる筋肉を鍛えるという点では十分意味があります。
そして、足底の筋膜をほぐしてアーチを保てるように、足裏のマッサージもしてみましょ
う。環境が許せば、自宅ではできるだけ素足で過ごし、自然な形で足指を使うこともおす
すめの方法です。ときどき幅の広いゴムを両足の親指にかけて、引き合うというような運
動も役に立つと思います。
ただし、外反母趾のストレッチやマッサージは、熱心にやれば良いというものでもなく、
短時間のものをこまめにやる、というのが1つの目安とされています。1回1分程度で、
1日2回ほど、生活の中で無理なく組み込んで行うのが理想と言われています。
いという話をよく聞きますので、無理をして仕事をしている人は一度試してみても良いか
も知れません。
