1.乾皮症の原因と症状
乾皮症は、乾燥肌とか皮脂欠乏症とか言われることもありますが、皮膚の表面が乾燥して
カサつきやひび割れ、かゆみ、などの症状を伴う状態のことです。
一般的に、皮膚が乾燥する場合は、皮膚の水分や皮脂量が低下することが大きな要因とさ
れていますが、それは加齢による体内の水分量の減少や皮膚のバリア機能の低下によると
ころが大きいと言われています。他にも、冬の乾燥した空気、エアコンの使用、刺激の強
い洗顔料なども皮膚の水分を減少させる要因と言われています。

皮膚が乾燥(乾皮症)すると、皮膚がカサついたり、ひび割れができたり、かゆみが生じ
たり、角質が剥がれ、湿疹ができることもあります。これらの条件が揃いやすいのが、空
気の乾燥する秋や冬ととされていますが、それだけではなく寒さも関係しているようです。
つまり、ある程度の年齢になると誰でも乾皮症になりやすく、生活習慣の改善やセルフケ
アによって、それを食い止めるという展開になります。加齢による水分や脂質の量の減少
はどうすることもできませんが、エアコンの使用頻度を減らしたり、スキンケアをしっか
りする、肌への刺激の少ない肌着を選ぶ、アルコールや辛いものの摂取を控える、といっ
たことなど、肌への刺激を極力控え、体にかゆみを起こす要因をとりのぞくことです。
乾皮症が悪化して、炎症や湿疹がひどい場合には、皮膚科でステロイド系の塗り薬などを
処方してもらうことも必要ですが、そこに至るまでの段階では、しっかりセルフケアをす
ることが、大切な乾皮症予防になるのです。
2.乾皮症のセルフケア
加齢による皮膚の老化は仕方ないにしても、セルフケアを意識することでかなりの効果も
期待できます。なかには「手洗い」など、感染症予防と重なるようなところもあり、その
優先度の判断は難しいところもありますが、その辺も含めて上手に対策をしてみましょう。
まずは、皮脂を除去しすぎたり、角層を傷つけるような生活習慣を見直してみることから
始めてみましょう。感染症対策に手洗いが大切であることはよく知られていますが、それ
でも、できるだけ洗浄力の弱いタイプのソープを使って、そのかわり丁寧に洗うといった
ことでバランスをとるようにしてみましょう。
水仕事をするときも、できるだけゴム手袋などを使って、肌のバリア機能を守ることを心
がけましょう。また、水仕事や入浴後には、5分以内に保湿剤などを塗って皮膚の水分を
逃さないようにします。そして、肌の健康のためには、十分な睡眠、栄養バランスの良い
食事、適度な運動も必要です。

帯して、肌の乾きが気になったら使用するようにしましょう。
乾燥肌に使用される主な保湿剤としては、ワセリン、尿素クリーム(ローション)、セラ
ミドなどがあります。それぞれの仕様説明書にしたがって、正しく使用しましょう。
乾皮症の進行段階としては、初期では、カサカサ感、白い粉吹き、ツッパリ感、軽いかゆ
みの症状があります。中期では、皮膚に赤みを帯てひび割れ(亀裂)が見られるようにな
ります。重度では、深い亀裂、赤い丘疹、ジクジクした滲出液、かさぶたなどの症状が見
られますが、このころには夜も眠れないほどの激しいかゆみや痛みにおそわれることもあ
りますので、その場合はできるだけ早く皮膚科を受診して治療を受けるようにして下さい。
特に60代以降の高齢者は、皮膚の水分量や皮脂量が急激に低下する傾向にありますので
皮膚が乾燥しやすく、老人性皮膚掻痒症と言われる症状が多く見られるようになります。
高齢になれば、ある程度の皮膚の乾燥は仕方ないにしても、できるだけ対策を考えて悪化
させないように注意しましょう。