ヨモギの成分と美容効果
ヨモギは、どこにでも見つけることができるほど身近にあり、特に興味がなければ、ただ
の雑草でしかありません。しかし、昔から食用や漢方薬の原料としても多く利用されてい
るという実績のある植物でもあるのです。
ヨモギの持つ成分は、クロロフィル（葉緑素）、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが知
られていて、文字で表せば普通に見えますが、例えば、ガン予防、造血・浄血作用、新陳
代謝促進、末梢血管の拡張作用、殺菌・制菌作用で知られるクロロフィルは、他の緑色の
植物に比べて、その効果は群を抜いて強力で速やかに作用するという特徴があるのです。
他にも、吸収されにくいと言われているカリウム、カルシウム、鉄、ビタミン類なども豊
富で、鉄は牛レバーより多く、ビタミンＡはホウレン草より多いといった高いレベルで、
人体に有効な成分がビッシリ詰まっているのです。
肌が乾燥すると言えば、ヒアルロン酸やコラーゲンという方面に行きたくなりますが、そ
の前に、血液がドロドロで血流が悪かったり、血管が老化していたり、老廃物が溜まって
いたりすることが、肌を乾燥させる大きな原因になっていると考えなければなりません。
ヨモギの持つ造血作用は貧血の改善にも役立ちますし、浄血作用は血液のドロドロ状態を
解消して血流を促進します。さらにホウレン草の１０倍以上ともいわれる食物繊維のデト
ックス効果は、体内のあらゆる毒素の排出や便秘の解消、腸内環境の改善にも貢献します。
また、免疫機能の強化に役立つとされるβカロテンもヨモギには豊富に含まれています。
肌や髪、粘膜の健康を保つのはビタミンＡですが、ヨモギに含まれるβカロテンは、体内
で必要な量だけビタミンＡに転換されて、その役目も果たします。
その上で、必要ならヒアルロン酸やコラーゲンも考えても良いかも知れませんが、おそら
く、ヨモギ茶を１～２日飲むだけで、それは意味を無くしてしまうでしょう。
ヨモギの効果的な摂取法
ヨモギは食品として、誰でも一度は口にしたことがあると思いますが、ヨモギ餅や団子と
して餡を入れたり、きなこをまぶしたりして食べているのがヨモギです。
また、ときには天ぷらとして出てくることもありますし、庶民的な食べ方としては、混ぜ
ごはんにしたり、卵焼きに入れたりもします。ニオイ消し効果もあるので、ハンバーグに
入れることもあるようです。市販の化学薬品入りのハンバーグではなく、自宅でオリジナ
ルのヨモギ入りハンバーグなども良いかも知れません。
しかし、毎日コンスタントに摂取するには、ヨモギ茶が一番のおすすめです。誰が飲んで
も健康に良いものなので、できるなら、これまでのお茶からヨモギ茶に変えて全員で飲む
のが理想ですが、無理なら専用のマイボトルを作って毎日飲むようにして下さい。
この場合は、出し殻も役に立ちます。湿った茶殻で鏡を拭くと「くもり止め」になります
し、シンクの三角コーナーに入れておけば抗菌効果で「虫よけ」になります。そして、シ
ンクを拭けばシンク磨きにもなり、いつもピカピカ状態で使用できます。
数個ためて、湯船に浮かべると、とても高級な天然の入浴剤の気分だけではなく、リラッ
クス効果や美肌効果もあります。
まぁ、このように、乾燥肌対策だけではなく、さまざまな効果が期待できるヨモギ茶です
が、もう愛好家の間では常識として、ヨモギにはハーブの女王という名前もあります。
ヨモギに含まれる豊富な栄養成分も、その意味に含まれますが、ヨモギ茶の香りと味も、
まさに女王の名に相応しいものがあります。
むしろ、この上品でまろやかな味や香りで、ヨモギ茶がやめられないという人も多いので
す。しかも、値段は化粧品のヒアルロン酸やコラーゲンよりも遥かにリーズナブルです。
乾燥肌に限らず、肌の不調で悩んでいる皆さんは、ぜひ一度だけでも試してみて下さい。
決して、後悔することはないと、自信をもっておすすめします。
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