1.百日咳の症状の特徴
2025年になって百日咳に感染する人が急増中ということで、今回はその百日咳につい
てのお話しです。百日咳という病名からして、咳をともなう病気であることが分かると思
いますが、百日咳菌という病原菌が飛沫感染して発症します。
百日咳菌に感染してもすぐに症状が出ることはなく、1~2週間の潜伏期間を経て発症し
ます。主な症状は「咳」ですが、その名のとおり、まるで百日間も続きそうなほど長期間
にわたって強い咳がでるのが特徴です。当然のことながら体力的に辛い病気ですが、嘔吐
や無呼吸発作をともなうこともあると言われています。

大人の場合は、咳は長引きますが、比較的軽症であることが多いようですが、子供の場合
は状態が急変したり、肺炎や脳症などの合併症を引き起こしたりして、生命にかかわるよ
うな場合も少なくないため十分な注意が必要になります。
また、一般的な風邪は寒く、空気の乾燥する時期に多いですが、百日咳は春から初夏にか
けて流行することが多いと言われています。もちろん、季節を問わず発症しますので、い
つもより咳が長引くようなときは、百日咳の可能性も疑ってみる必要があります。
なぜ今、百日咳が増えているのか気になりますね。一説には、日本で使用される百日咳ワ
クチンは、無細胞ワクチンという副反応が少ないタイプのもので、免疫持続期間が短いた
め思春期以降に再感染するリスクが高く、しかも任意接種であるため、もともと予防接種
をしていない人もいること、抗菌薬が効きにくい耐性百日咳菌が増えてきていることなど
が挙げられています。つまり、本来は乳幼児に多い病気が大人にも増えている理由にこの
ようなことが考えられるということです。
2.百日咳を予防するには
百日咳は痙攣性の咳発作が特徴で数か月続く病気です。最初は、微熱・鼻水・咳など軽い
風邪のような症状が現れますが、徐々に咳が激しく、特に夜間に短い咳が連続するように
なります。この時期には「点状出血」や「眼球結膜出血(白目が赤く染まる)」「鼻血」
「嘔吐」などの症状が出ることもあります。やがて、忘れたころに百日咳らしい咳が出る
ようになり、数週間ぐらいで回復します。
そこで、まずは感染しないことが大切ですが、万が一、感染してしまったら早目に対処す
ることです。風邪の症状が長引く(1~2週間)ようなら、病院で診察を受けるようにし
ましょう。大人の百日咳が重症化することは少ないですが、乳幼児の近くで生活している
ような場合は、重症化リスクの高い病気を感染させることになりますので、十分な配慮が
必要になります。

百日咳の予防法としては、基本的な「手洗い」「うがい」、ワクチン摂取、などが中心で
すが、何と言っても、感染症を予防するには免疫を強化することです。そのためには、栄
養バランスのとれた食事、適度な運動、質の良い睡眠、ストレスの解消、腸内環境を整え
ることなどです。また、あまり取り上げられることはありませんが、体内の免疫細胞を増
やしたり、活性化させる方法として、温かいお湯に一定時間浸かることが有効とされるデ
ータがあります。体温より3~4度高めのお湯で20分ほど入浴するようにしましょう。
めです。