1.風邪の原因と初期症状
鼻や喉などの上気道にウイルスが感染して起きる炎症のことを風邪と言います。主な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、たん、発熱といったところです。

原因ウイルスとしては200種類もあると言われていますが、代表的なものはライノウイ
ルスとコロナウイルス、アデノウイルスです。ライノウイルスは、くしゃみ、鼻水、鼻づ
まりなど、主に鼻の症状に現れ、アデノウイルスは、咽頭炎、扁桃炎、結膜炎などの症状
を引き起こします。
また、発熱、悪寒、筋肉痛、倦怠感などの全身症状はインフルエンザウイルスによって起
きる症状で、たまに下痢や嘔吐、皮膚の発疹などの症状が出ることもあります。
一般的に、風邪のピークは発症後2~3日後、その後1週間程度で回復することが多いと
されています。風邪の初期症状としては、寒気がするという人が多いですが、これは、体
温を上げてウイルスと戦うための準備に入ったときに起きる現象です。また、頭がボーッ
として、仕事や勉強に集中できないという人もいますが、これは免疫細胞が分泌するサイ
トカインという物質による作用です。単純に、鼻がムズムズするとか喉がイガイガすると
いった不快感も風邪の初期症状として多くの人が経験しています。
できるだけ無理をせず、休息をとることを考えることです。生薬系の薬なら眠くなること
もありませんし、意外にも1時間もすれば良くなっていることも少なくありません。
2.風邪を引いてしまったら
風邪の症状で、くしゃみが出るときは、鼻や喉に侵入してきた異物を取り除こうとしているときの症状ですので、無理にとめる必要もないのですが、仕事中など他人に迷惑になる
ようなときには、くしゃみ止め薬の服用で症状の緩和が期待できます。

鼻水は、鼻の粘膜に炎症が起きて、分泌される粘液ですので、丁寧に鼻をかむことで対処
できます。また、鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れているときの症状ですので、蒸しタオルで
温めたり、鼻腔拡張薬で対処します。
喉の痛みは、喉の粘膜が炎症を起こしている症状ですので、のど飴をなめたり、塗り薬、
蒸しタオルなどで温めると効果的です。
咳が出るときも、気管や肺などに入った異物を出すときや炎症が起きたときの気道分泌物
(たん)を排出するときの作用ですので、無理に止める必要もありませんが、必要なら鎮
咳剤を服用することで改善できます。
発熱は、体がウイルスを排除するための免疫機能の1つですので、解熱剤などで熱を下げ
ることはおすすめしませんが、あまりにも高熱で心配なときは解熱剤の服用も考えるよう
にして下さい。
倦怠感があるときは、ウイルスとの戦いで体力がなくなっているときですので、ゆっくり
と休息をとって体力を回復させるようにします。
頭痛・関節痛・筋肉痛などの症状は、主にインフルエンザ系の症状になりますが、いずれ
もウイルスが体内に侵入して炎症が起きているときの症状です。症状を抑えるには鎮痛剤
が有効ですが、体調を考えながら、用法・容量を正しく守って服用しましょう。
他にも、脱水状態にならないように「水分補給」や体力をつけるための「栄養バランスを
考えた食事」「十分な睡眠」を意識するようにしましょう。
以上が、風邪の諸症状の対処法ですが、まずは「ウイルスに感染しないこと」「感染を自
覚したら初期段階で食い止めること」が何より大切です。