1.寒暖差アレルギーとは
寒くなると鼻水が出るという話をよく聞きますが、もう少し詳しい人の間では寒暖差アレ
ルギーと表現されることもあります。しかし、これは医学的には本能性鼻炎とか血管運動
性鼻炎と呼ばれるもので、アレルギーではありません。
寒くなると鼻水が出るメカニズムは、鼻の粘膜に何か刺激を受けたことを感知すると、神
経によって脳に伝えられます。すると、脳は反応して対応しようとします。その手段の一
環として鼻水が出ることになります。これを防御反応といい、その原因となった刺激とい
うのが冷たい空気ということなのです。

つまり、このような神経の反応による症状はアレルギーとは呼びません。同じような反応
は光刺激など他の刺激でも起こり、鼻水が出るというケースもあります。
ただ、この時期(寒くなってから)にも、秋の花粉やダニの死骸などでアレルギー性鼻炎
を発症する人もいますし、当然、鼻水の本家である風邪や呼吸器感染症などもこの時期に
多発するため、その予防法も、自分の鼻水の原因を知って対策を立てることです。すでに
鼻水が出て困っている人は、とりあえずは共通した対処法がありますので、それを試しな
がら微妙な違いを感じることができれば、早期の改善に役立つかも知れません。
2.寒いときの鼻水の対処
感染症でも、本能性鼻炎でも、花粉症でも、その対策に共通しているのは刺激物や病原菌
を鼻に入れないことです。そういう意味では、マスクなどが有効な方法になります。ウイ
ルスや病原菌にはあまり役立たないかも知れませんが、花粉や空気の刺激にはかなりの効
果が期待できます。なので、寒いときに鼻水が出て困るというときは、まずはマスクをし
てみましょう。
そして、鼻水の性状からできるだけ自分の症状を知ることが大切です。例えば、本能性鼻
炎(寒暖差アレルギー)の場合は、サラサラとした水のような鼻水が出ます。花粉症の場
合も同じような鼻水ですが、寒暖差アレルギーの場合は、温かい場所に移動すればおさま
るといった微妙な違いがあります。

なぜそうなるのかと言えば、鼻水は寒いときだけではなく、常に出ていて、鼻から吸った
空気に温度や湿気を与えて肺に送り込んでいます。ところが、冷たい空気や乾燥した空気
が(病原菌も)入ってくると、鼻への血流を増加させることで、鼻の毛細血管を拡張させ
て、鼻の中を温めたり、湿気を与えたりすることで、できるだけ通常の状態にして肺に空
気を送り込もうとするのです。
このときに活躍するのが、鼻水を分泌する鼻腺で、増加した鼻水が空気に湿気を与えたり、
外敵の侵入を防ぐことに貢献しているのです。なので、まぁ、寒いときに鼻水が出るとい
うのは体の機能が正常に作用しているということでもあるのですが、たまに、慌てて病院
へ行ってよく分からない薬を処方してもらっている人もいます。実際に血管運動性鼻炎(
寒暖差アレルギー)の場合は、まずは体(特に鼻)を温めることです。そして、同じ飲む
なら、体を温める作用のある小青竜湯のような漢方薬がおすすめです。
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