1.魚の目ができる原因と症状
靴などの履物の質が良くなったためか、近年は以前ほど「魚の目(うおのめ)」という言
葉を耳にすることはなくなりましたが、それでもまだまだ多くの人が魚の目で悩んでいる
とも言われています。
魚の目とは、手や足の一部が硬くなって、痛みを伴う皮膚疾患のことを言います。直径は
約5ミリ程度とそれほど大きなものではありませんが、足にできると歩くときに強い痛み
を感じます。
魚の目は、皮膚の一定の部位に繰り返し刺激が加わることで、角質が厚くなることが原因
と言われています。そのため、皮膚がやわらかい子供より、大人に多い疾患ということの
ようです。また、単純に角質が硬くなるだけではなく、皮膚の奥に芯ができるため神経を
圧迫することで、ただ歩くだけでも強い痛みを感じてしまうことになるのです。
魚の目が足にできやすいのは、外部からの刺激が皮膚に継続的に刺激を加えやすい環境に
ある履物(靴やハイヒールなど)を履くことが多いためです。特にサイズの合っていない
靴など、足の一部に大きな負担がかかるような歩き方を強いられるような状態を続けるこ
とで魚の目ができやすくなるのです。

魚の目ができやすい場所としては、足の指の間、足の裏、かかとなどが良く知られていま
すが、いずれも靴の形状や歩き方により、体重が加わって強い力がかかりやすい部位とな
っています。
よく似た原理で出来る症状にたこと呼ばれるものがあります。同じく強い圧力や摩擦など
を受けて角質が厚くなった症状ですが、魚の目は深部に向かって円錐状に角質が形成され
ている(芯状に見える)ため、神経を圧迫して痛みを感じますが、たこは角質が表面方向
に広がるように厚くなりますので、神経を圧迫することはなく、痛みを感じることもほと
んどないというところが一番の相違点になります。
2.魚の目のセルフケアの方法
魚の目は放置して大丈夫かという質問もよくありますが、放置して同じような生活スタイ
ルを続けていると、魚の目の芯は相応に大きくなり、神経を圧迫することになりますので
放置し続けることができるかどうか疑問ですが、結論は治療することをおすすめします。
だ小さい状態なら市販薬で自分で治療することも可能です。軟膏・液体・絆創膏などの方
法がありますが、軟膏と液体は定期的に患部に薬を塗りながら治療をすすめ、絆創膏は数
日間貼り付けてふやけて柔らかくなった魚の目を除去するとという方法です。

あまり大きくなると、魚の目除去後にも雑菌が入って悪化することもありますので、自分
でやる場合は軽度の状態だけにしておく方が無難かも知れません。また、自分で治療をし
ていても、思うように改善されないような場合には、早目に病院で治療を受けることも考
えておく必要があります。
自分で治療をする場合の魚の目の軽症・重症の判断は、「痛みの程度(芯の深さ)」で考
えましょう。角質が硬くなっていても、痛みがない場合は軽症というのが目安です。芯が
深い場合は市販の薬で完全に取り除くことは難しく、再発する可能性があります。また、
自己流でカッターなどで削ったりすることも、皮膚を傷つけたり細菌感染などのリスクを
高めることになりますので注意が必要です。
セルフケアで成功したかどうかは、芯を取り除いたあとで、患部を押してみて「痛み」が
なくなったかどうかが判断基準になります。芯が残っていれば痛みも残っています。そし
て、芯をとったあとは、必ず消毒を行い、絆創膏などで傷口を塞いでおくことも大切です。