1.頚椎症と頭痛
ある程度の年齢になると、後頭部から首にかけて、鈍い痛みや圧迫感を感じることが多く
なります。風邪や眼精疲労などからくる頭痛とは少し違って、不快ではあるものの、耐え
きれないというほどのこともないので、何となくやり過ごしていることが多いかも知れま
せん。また、初期のうちは起床後に鈍い頭痛を感じますが、時間の経過とともに自然に解
消していくようなところがありますので、気になりながらも放置されている人も少なくあ
りません。
このような症状がある場合は、もちろん他の原因が関係している場合もありますが、現在
40代以降の人なら、まずは頚椎症を疑ってみると良いかも知れません。

頚椎症とは、首の骨(頚椎)が変形したり、老化することで、神経や脊髄を圧迫して、さ
まざまな症状を引き起こす疾患です。圧迫箇所によって、頭痛・肩こり・首こり・手や腕
の痺れなどの症状が現れます。
頚椎症の主な原因は、加齢や姿勢の悪さ、外傷・事故などとされていますが、近年はスマ
ートフォンの普及による前かがみの姿勢による頚椎への負担も問題視されています。
主な原因に加齢という言葉が加われば、それは老化現象の1つということでもありますの
で、自然回復は難しく、どちらかというと、早期発見・適切なケアを続けることで、不快
な症状を和らげ、進行を遅らせる方向にシフトする必要があります。
不快な頭痛の原因がハッキリしていない(頚椎症の疑いが強い)場合は、まずは整形外科
を受診するようにして下さい。
2.頚椎症のケア
頚椎症が老化現象の1つであるということは、体の機能を長い期間使い続けてきた結果、
その部品に消耗や傷が生じて、十分な働きが出来なくなっているということです。ただ、
人間の体は新しく取り替えることができませんので、どこかにそれらしい機能低下(症状)
が現れたときには、できるだけ早く気付いて、適切に対処することが大切です。もちろん
体の老化は誰にでもいつかは訪れますし、その時期もおおよその見当がつきますので、で
きれば、それ以前から予防するに越したことはありません。
老化現象の場合は、予防とケアはほぼ同じであることが多いので、頚椎症の症状を和らげ
るにも、頚椎症を予防するにも、まずは「正しい姿勢を保つ」ことです。特にデスクワー
クの人やスマートフォンの使用時間が長い人は、首の位置に十分注意して下さい。
次は、適度な運動や首周りのストレッチなどで血流を改善して、筋肉をほぐすようにしま
しょう。血流の改善には「首を冷やさない」ことも大切で、特に寒い季節には、首を温め
るような対策をして下さい。

年齢とともに、頚椎の間にある組織(椎間板)が劣化します。すると骨と骨が接触しやす
くなり、骨同士の摩擦や負担が増加して、骨棘(こつきょく)という突起が形成されるこ
とになります。この突起が神経や脊髄を圧迫することで、さまざまな症状が現れるのです。
自然な生活スタイルでは、50代以降に症状が現れることが多いですが、デスクワークや
スマートフォンの長時間使用など、首に負担のかかるような生活を続けている人は、もっ
と早く現れてくるものと考えられています。
がかかっていることが多いので、首に優しいと言われる「枕」に変えてみると良いかも知
れません。私の経験からも、高齢になると、枕に限らず、メガネや靴、靴下など、若いこ
ろとちょっと変化してきたと思われるところには、それなりの調整が必要です。