1.秋の不調の原因
猛暑の夏が過ぎて、朝晩は過ごしやすくなったと思う気持ちとは逆に、何となく体がだる
い、やる気が出ない、疲れが抜けない、といった体調不良を感じる人も多くなります。こ
のような現象を寒暖差疲労と呼ぶ人もいますが、これは激しい気温の変化で自律神経が乱
れることで起きる症状です。

もちろん原因はそれだけではなく、1日の温度差が10度以上生じると、その激しい変化
に対応しようとして大量のエネルギーを消費しますので、どんどん疲労が蓄積されていく
ようになります。
症状としては、肩こり、頭痛、耳鳴り、めまい、ふらつき、手足の冷え、不眠、便秘や下
痢などの身体的なものに加えて、イライラ感、不安感、などの情緒不安定による精神的な
不調が生じることもあります。
寒暖差による不調が起こりやすい時期は、春や秋の季節の変わり目の暖かさと寒さの両方
を実感するような温度差が生じるとき、というのが定説ですが、近年は冷暖房設備が整っ
ていて、暑い夏も寒い冬も快適に仕事ができるような環境になって喜ばしい反面、室内と
屋外の温度差が大きく感じる人にも寒暖差による不調が起こりやすいと言われています。
また、症状が慢性化してくると、小さな温度差でも症状がでやすくなると言われています
ので、できるだけ早目に対策を考える必要があります。特に、運動習慣が少なくなる20
代~50代の女性に発生することが多いとされていますので、思い当たるところのある人
は、一度、自身の生活スタイル見直してみることから始めてみましょう。
2.寒暖差疲労対策
まずは、寒暖差疲労を軽減させる方法です。寒暖差に対処しやすい服装を意識してみまし
ょう。寒い場所での仕事や就寝時にはネックウォーマーや腹巻き、ハイソックスなどを活
用してみましょう。暑い場所での長時間滞在では、熱がこもらないように調整できるよう
な服装を考えてみましょう。
次に、寒暖差疲労のサインを感じたら、症状を軽減させるための方法がありますので、そ
れを自分で気付くことが大切です。朝、目が覚めたときなどに体が重かったり、いつもと
違う感じがしたら、そのときが寒暖差疲労の入口に立っているときかも知れません。

ここで覚えておいて欲しいのは「深呼吸をする」ことです。ゆっくりと3秒かけて鼻から
空気を吸う、6秒かけて口から吐き出す、を気付いたときに試してみて下さい。実は、自
律神経に直接働きかけることができるのは呼吸だけなのです。
あとは、適宜、首や肩などを中心に上半身のストレッチなどで血行の促進につながるよう
な運動を、休憩時間などを利用して行うようにしてみましょう。
最後は、夏の疲労回復と寒暖差疲労対策を兼ねて、健康を維持するために必要な栄養をし
っかりと食事で摂るようにしましょう。秋には、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの
栄養素を豊富に含む食材がたくさんありますのでそれを上手に活用しましょう。旬の食材
は栄養価が高く、価格も手頃なものが多いので、食事を整えて健康を維持するチャンスで
もあるのです。今日からさっそく始めてみましょう。