1.網膜剥離の原因と初期症状
網膜剥離とは、目の内側にある網膜が剥がれる病気です。ボクシングなどの外傷を受けや
すい人に多いような印象を受けますが、実際は、日常生活の中であらゆる年齢層の人に発
症する可能性があります。ただ、やはり年齢を重ねるほど、発症リスクが高くなりますの
で、目の老化現象の1つと考える人もいます。

若い人に多い原因は近視で、強度の近視の人は眼球のサイズが大きく、網膜が薄くなる傾
向にあるためと言われています。一般的に、近視度数-6.0以上の人は要注意です。
他にも、ストレスやアトピー性皮膚炎、外傷では、交通事故、高所からの墜落事故、スポ
ーツ事故(格闘技など)が原因になります。網膜は外から強い圧力(衝撃)が加わること
で剥がれてしまいます。いわゆる眼の打撲による外傷性網膜剥離と言われているものです。
この場合は、早目に対処すれば視力に影響することなく回復しますので、目に違和感を感
じたら眼科で検査を受けるようにしましょう。
網膜剥離の主な症状としては、光視症・飛蚊症・視野欠損があります。光視症とは、光が
当たっていない状況でも、視野の中に光がキラキラ見える現象です。飛蚊症とは、目の前
に黒い虫や糸くずなどが浮遊しているように見える現象で、視線を動かしても一緒に移動
してきます。視野欠損とは、網膜の剥離部分が見えなくなる現象です。網膜の上部が剥が
れると、視野の下の方が見えなくなります。また、視野の欠損は、視野の周辺から始まり、
剥離が進行することで拡大して行きます。
網膜剥離は、進行すると、視力低下が著しく、重症化すると失明のリスクも高くなります
ので、光視症や飛蚊症の初期症状が現れたら、まずは眼科を受診することです。網膜剥離
は自然治癒は期待できませんので、早期の治療が原則で、まちがっても放置することのな
いようにして下さい。
2.網膜剥離の予防の仕方とは
網膜剥離は、網膜が剥がれたときも痛みなどを感じることはなく、初期段階では気付くこ
とすら難しいというのが怖いところです。なので、目に違和感を感じたら早期に眼科を受
診して、適切な治療を受けるのがベストですが、できることならそのような状態にならな
いようにすることが大切です。
網膜剥離を100%予防することはできませんが、その可能性を低くする方法ならありま
す。まずは、近視にならないように、目を酷使したり、度数の合わないメガネやコンタク
トレンズを使い続けたりしないように注意しましょう。特に老眼が入る中高年になると、
視力が変化しやすいので、気が付かないうちに、短期間で視力調整が必要になっているこ
とがあります。
スポーツをするなとは言いませんが、できるだけ目に衝撃を受けないように注意して、万
が一、そのような事態になった場合は、すぐに眼科を受診して目に異常がないかを確認し
てもらうようにしましょう。
目に限らず、さまざまなところで取り上げられていますが、規則正しい生活をして、十分
な睡眠をとり、精神的なストレスをためないようにすることも大切です。逆に言えば、あ
らゆる病気や体調不良の原因になるのが、不規則な生活や睡眠不足ということです。

パソコンやスマートフォンは現代社会ではなくてはならないものですが、必要のないとき
はできるだけ使用を控え、目を休めるようにしましょう。パソコンやスマートフォンが網
膜剥離の原因という訳ではありませんが、これらの機器は目の酷使につながることが多く、
視力低下や眼精疲労の原因になっていることはよく知られています。
ホットアイマスクなどで目の周辺を温めるなど、目に疲れをためないことも大切な予防法
になります。