痔瘻(あな痔)の原因と症状、自然治癒はないので早期の治療を

痔瘻(あな痔)の原因と症状、自然治癒はないので早期の治療を

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1.痔瘻の原因とは

いぼ痔、切れ痔、痔瘻(ぢろう)を痔の三大疾病と言います。いぼ痔や切れ痔は、排便時
のいきみや硬便、軟便などによる肛門への刺激や、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を
続けることによる肛門周辺の血流の悪化などが原因で起こることが多く、すでに経験して
いる人も多いと思います。

ただ、痔瘻は少し違っていて、肛門の内部にある肛門陰窩というくぼみに細菌が入ること
で起きる感染症の1つです。通常はここに細菌が入り込むことはないのですが、下痢など
で便が緩くなっているときや、周囲に傷があったり、体の抵抗力が低下しているようなと
きに発症してしまいます。

肛門の皮膚と腸の境目にあるくぼみ(肛門陰窩)に便が入り込み、細菌感染を起こして膿
がたまります(肛門周囲膿瘍)、そのたまった膿を排出するために、お尻の中に瘻管が作
られた状態を痔瘻と言います。そして、一度発生した痔瘻は、自然に治ることはありませ
んので、根治には手術が必要になります。

痔瘻は進行すると、瘻管が深部に及んだり、瘻管の形が複雑になったりして治療が難しく
なるだけではなく、切除する部分が多くなるため、お尻への負担が増えますし、回復まで
に時間がかかることになります。なので、痔瘻と分かった場合は、できるだけ早期に治療
(根治手術)を受けることを考えるようにしましょう。

一般的に、男性は下痢、女性は便秘になりやすいと言われていて、結果として、男性に痔
瘻が多く、女性には切れ痔やいぼ痔が多い傾向にあるようです。

2.痔瘻の症状と予防

いぼ痔や切れ痔に比べ、痔瘻の発症数は少ないとされていますが、その症状は最も重く、
肛門周辺の激しい痛みや腫れ、発熱をともなうのが普通です。直腸と肛門周囲の皮膚をつ
なぐトンネルが形成されて膿が排出されるため「あな痔」とも呼ばれています。

痔瘻の症状は、肛門の周囲が腫れて熱感があり、痛みや38℃を越える発熱、膿の排出が
見られることです。たまに、皮膚から遠い部分にトンネルができる(深部痔瘻)こともあ
り、外側に排出口が開かないものや、肛門括約筋を通過してしまうこともあり、最悪の場
合は人工肛門が必要になることもあります。

痔瘻の予防法としては、体調を整えて下痢をしないように注意すること、体の抵抗力を落
とさないこと、辛いものや冷たいものを食べ過ぎない、こまめな水分補給、栄養バランス
のとれた食事を中心にして、健康状態・免疫の維持に努めることです。また、働き盛りの
男性は過労に陥らないように仕事量をコントロールしたり、ストレスを上手に解消したり、
全体的な健康を考えて生活することが大切です。

痔瘻になりやすい年齢層は男性20~40代、女性30代と言われていて、高齢者には少
ないと言われています。また男女別では10:1の割合で男性に多いとされています。痔
瘻と診断されると、ほぼ100%手術となりますので、肛門周辺に腫れや痛み、発熱など
の違和感を感じたら、手術のことも意識して、できるだけ早目に病院へ行くようにしまし
ょう。痔瘻の場合は市販薬では治せません。

デスクワーク中心の人は、円座クッションなどを使ってお尻周りの血行が悪くならないよ
うに工夫してみましょう。