物忘れが増える原因
最近、物忘れがひどくて、と思わず言ってしまうことがありませんか？もちろん、それは
言った方も、聞いた方も、それほど深刻には受け止めていないケースが多いですが、しか
し、もし本当に「覚えられない」「思い出せない」といった、これまでは他人事だったこ
とが実際に起こるようになったら、しかもそれが若い世代なら余計に心配になりますよね。
もちろんその心配は「認知症」という不安に対してだろうと思いますが、少なくとも、自
分は認知症ではないかという不安に思っている間は大丈夫です。例えば、あのタレントの
名前が思い出せないという場合、一度覚えた「あのタレントの名前」を忘れただけで、忘
れたという自覚がある人は、認知症である可能性は少ないのです。
認知症とは、記憶のすべてを忘れてしまう（記憶したことも忘れてしまう）ようなことを
言います。つまり、自分が忘れたことを自覚できるのが「物忘れ」で、忘れていること自
体が分かっていないのが「認知症」です。
なので、忘れたことを覚えている間は、単なる物忘れですが、物忘れは認知症の始まりと
も言われるように、加齢による物忘れだからと安心していてはいけません。
認知症とは、大脳皮質全体の機能障害です。物忘れとは、私たちの記憶のメカニズムで、
何かを覚える（記銘）、覚えたことを維持する（保持）、覚えたことを思い出す（想起）
という中の、想起の部分で問題が生じていることが多いと言われています。
つまり、３０代や４０代のビジネスマンなど、比較的若い世代でも起こる物忘れは、情報
量の多さやストレスとも関係していて、これは、過剰摂取から身を守るための自然反応の
１つで、満腹状態で、さらに美味しいものを出されても、それ以上食べられないという症
状や、ストレスによる海馬（記憶を司る部分）へのダメージが影響していると言われてい
ます。そして、加齢による脳細胞の劣化というあたりが、物忘れの主な原因です。
脳細胞の活性化には
物忘れを自覚している間は、認知症の可能性は低いとされていますが、それとは別に、や
はり物忘れがが気になりだしたら、認知症予防も兼ねて、脳内の細胞を活性化させること
により、物忘れを改善しておきたいところです。
脳細胞を活性化させるには、脳トレ（学習する）行為が効果的と言われていますが、これ
は比較的よく知られています。ストレスは、人間には、発散させることと、乗り越える経
験を積むことで、ストレスに強くなって行くという能力が備わっています。ストレスを感
じたときは、上手に発散させながら、対処能力をつけて、ストレスに負けない精神力を育
成するするようにしましょう。
また、脳細胞の活性化には、脳内の血流を良くして、酸素や栄養素が行き届くようにしな
ければなりません。その方法は、適度な運動をする（全身の血流を改善する）ことで、脳
内の血流も改善されることになります。脳の栄養素としてはイチョウ葉が役立つと言われ
ていますので、自分の脳細胞を目覚めさせてみようと思う人にはおすすめです。
そして、心身のメンテナンスタイムである睡眠時間をしっかりとることが大切です。
どうしても、認知症ではないという確証が欲しい人は、少し大きな医療機関では「物忘れ
外来」という専門外来も併設されていますので、そちらを受診してみて下さい。医療施設
が分からないという場合は、地域の福祉課などで紹介してくれますので、そちらからアプ
ローチしてみて下さい。
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