1.免疫の働きと低下のサイン
免疫が低下すると、感染症(風邪・食中毒・歯周病など)にかかりやすくなるということ
はよく知られています。ただ、その免疫というものには明確な定義がなく、人間の体をさ
まざまな異物から守るための生理的な防御システムというような理解になります。
免疫が低下するということは、この体を守るシステムが弱くなっているということですの
で、風邪やインフルエンザなどのウイルスの感染症にかかりやすくなったり、本来は感染
しない真菌(水虫など)に感染してしまうことになります。ただ、免疫の低下による特徴
的な症状はありませんので、一般的には風邪を引きやすくなったとか、何となく疲れがと
れないといったことで判断するようなところがあります。女性なら肌荒れなどの症状とし
て気付くことがあります。

これは、免疫機能で重要な役割を果たすランゲルハンス細胞の働きが低下することで、肌
の健康が損なわれるために起きる症状です。また、免疫が低下することで発症しやすくな
る病気としてガンもあります。風邪や肌荒れのような初期の自覚症状がないため、十分な
注意が必要になります。
免疫機能の低下についてのメカニズムはまだ解明されていませんが、栄養・運動・睡眠・
ストレス・肥満などのさまざまな要因が影響していることはわかっています。他にも加齢
による免疫細胞の減少、HIV感染や血液の病気、特定の薬剤の使用などがあります。
思い当たるところがある人は、改善余地のあるところから少しずつでも免疫機能を強化す
るように努力して行きましょう。
2.免疫機能をアップさせるには
免疫を低下させる主な要因とされているのが、加齢・ストレス・体の冷え・睡眠不足・運
動不足・偏った食生活・飲酒・喫煙です。なので、免疫機能アップの最初はここからです。
まずは、食生活を見直して、栄養バランスの良い食事内容に、免疫細胞に必要なタンパク
質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどを意識して摂取するようにしましょう。

次は、1日1時間程度のウォーキングに相当する運動をするようにしましょう。内容とし
ては体操でもストレッチでもかまいませんが、軽く汗をかくような運動が好ましいとされ
ていて、それは体の冷えの解消にもつながるということです。
そして睡眠ですが、免疫が強化されるのは睡眠中と言われていて、特に免疫が低下してい
るようなときは、1日7~8時間の睡眠が必要と言われています。睡眠時間6時間未満の
人と8時間以上の人では、風邪を引く確率が6時間未満の人が3倍も多いというデータも
あるようですので、ここはしっかり覚えておきましょう。
また、近年は腸活などという言葉もよく聞きますが、腸内には免疫細胞全体の約7割も存
在しているとも言われていますので、腸内環境を整えることは、当然のことながら免疫機
能の改善につながってきますので、発酵食品・オリゴ糖を多く含む食品・食物繊維を多く
含む食品などを積極的に摂るようにして下さい。
腸内環境と言えば、あまり知られていませんがLPSという成分が有効とされています。
LPSは土壌に生息する細菌の成分ですので、本来は米や野菜などにも豊富に含まれてい
ますが、スーパーなどで売られているほとんどの食品は農薬が使用されていて、細菌も死
滅していることが多いためあまり期待できません。LPSを比較的多く含む食品に海藻と
いう話もありますので、そちらからの摂取も考えてみて下さい。
人は試してみても良いかも知れません。