1.ドライアイの原因と症状
ドライアイとは、涙の量が減少したり、涙の質が低下することで角膜や結膜に支障が出る
病気です。涙には、目の表面を潤わせることで、異物を洗い流し、ウイルスや細菌から眼
を守り、角膜に栄養や酸素を届ける働きがあります。

ドライアイになると、これらの働きも低下することになりますので、角膜や結膜に傷がつ
きやすくなったり、結膜炎やものもらいなどの病気を引き起こしやすくなります。また、
涙が不足することで、光の屈折が乱れ、視力低下や視界のぼやけが起こります。さらに悪
化すると、目を開けているだけでも辛く感じるような状態になったり、肩こりや頭痛など
を引き起こすこともあり、日常生活に支障が出ることもあります。
ドライアイになる原因は、パソコンやスマホの使い過ぎ、コンタクトレンズの長期間使用、
エアコンなどによる室内の乾燥、ストレスや過労などによる精神的な不安などと言われて
います。
パソコンやスマホ画面を見ているときの「まばたき」の回数は、平常時の4分の1程度と
いわれていますので、その分、目が乾燥しやすくなります。コンタクトレンズ(特にソフ
トコンタクトレンズ)は、目の表面の涙を吸収して蒸発を早める作用があるため、目が乾
きやすくなります。空気が乾燥していると、当然のことながら目も乾燥しやすくなります
が、エアコンなどの風が当たることでさらに乾きやすくなります。精神的な負担は、自律
神経のバランスが崩れ交感神経が優位になることから、涙の分泌量が減少してしまいます。
そして、もう1つの原因は、加齢による男性ホルモン「テストステロン」の減少です。女
性ホルモンが優位になると、涙腺やマイボーム腺が萎縮して行きます。つまり、涙の分泌
量や質が低下することになります。症状としては、ゴロゴロする、ショボショボするとい
った感じになります。
2.ドライアイの予防と対策
涙は「まばたき」によって眼全体に行き渡ります。なので、まずはまばたきを増やすよう
にしましょう。特に、パソコン作業やスマホ操作時には、意識してまばたきをするように
しましょう。コンタクトレンズを使用している人は、使用期限を守り、できるだけ装着時
間を短くするようにして下さい。
空気を乾燥させないように注意して、冬の乾燥した室内では加湿器などを用いることも考
えましょう。エアコンで室内を温めているような場合は、特に乾燥しやすくなりますので
注意して下さい。

目が疲れたと感じたら、目を閉じた状態で、手のひらで覆い、静かにマッサージをしたり、
ホットタオルやホットアイマスクなどで目を温めると、マイボーム腺の詰まりの改善に効
果的です。また、目薬と言うと、疲れ目や感染症用のものを考える人が多いですが、涙の
成分に近いタイプの目薬も売られていますので、それを利用するのもおすすめです。
加齢によるドライアイの場合は、老化現象の1つなので、完全に回復することは難しいで
すが、老眼が始まるころにはドライアイも起きやすいと言われています。老眼とドライア
イは直接関係はありませんが、どちらかの症状を感じるようになったときは、まずは「目
を酷使」しないこと、栄養バランスのとれた食事を心がけること、目の周りを温めて血行
を促進させる、といったことを中心にして、目の健康を保つことを心がけるようにしまし
ょう。また、目の痛みや視力の低下など、目に不調を感じたら眼科を受診することも必要
です。