1.扁桃炎の原因と症状
扁桃炎という言葉は小さい頃からよく聞く病気の1つですが、実際にどのようなものかと
いうと、案外あまりよく知らないという人が多いようです。扁桃とは喉の奥に位置するリ
ンパ組織のことで、そこが炎症を起こした状態のことを扁桃炎と言います。

炎症が起きる原因は、主にウイルスや細菌で、高熱や喉の痛みが代表的な症状です。ただ
この炎症は喉に近いところで発生しますので、物を食べたり、話をしたり、ときには呼吸
をすることすら困難になることもあります。さらに、高熱が出て、全身に倦怠感・関節痛
・頭痛などの症状が出ることもよくあります。軽症の場合は自然治癒することが多いです
が、重症化すると病院治療が必要になることもあります。というより、重症化すると扁桃
周囲炎や扁桃周囲膿瘍などの合併症発症リスクも高くなり、呼吸困難などを引き起こすよ
うな危険な状態になることもありますので、扁桃炎が長引くようなときは、病院で適切な
治療を受けることをおすすめします。
扁桃炎は誰にでも起こる可能性がありますが、一般的には子供や免疫が低下している人に
発症しやすいと言われています。ウイルス性扁桃炎の場合は抗生物質が効きませんので、
対症療法が中心になりますが、だいたい1週間程度で改善することが多いようです。
溶連菌扁桃炎の場合は抗生物質が効きますので、投薬後は数日で症状が治まる傾向にあり
ます。しかし、そこで安心してはいけません。症状は改善しても喉に残っている菌がなく
なるまで医師の指示に従って投薬を続けることが大切になります。
2.喉風邪との違いとは
扁桃炎とよく似た喉の痛みを特徴とする喉風邪とは何が違うのかと言えば、一番の違いは
喉の痛みの強さです。扁桃炎は、扁桃腺が腫れ、喉に強い痛みが生じ、高熱が出て耳に痛
みを感じることもあります。一方の喉風邪は、喉の痛み・鼻水・咳・声のかすれなどの症
状がありますが、喉の痛みは扁桃炎ほど強くなく、熱も扁桃炎ほど高くなることもありま
せん。
扁桃炎を予防するには、マスクを使用したり、定期的にうがいをしたりして、喉を乾燥さ
せないようにすることです。これは扁桃炎の治療にも風邪についても当てはまりますので
よく覚えておきましょう。こまめな水分補給を日常的に心がけることです。
空気が乾燥する季節には、加湿器の使用も有効な方法ですので、喉に自信のない人は検討
してみて下さい。
他には、免疫を上げる工夫もしてみましょう。それは、規則正しい生活を心がけ、1日に
最低6~7時間の睡眠をとることです。また、食事面では栄養バランスのよい食事を意識
して、特に腸内環境を整える作用がある内容を心がけましょう。

扁桃炎はウイルスや細菌が発症原因であるということは、扁桃炎は感染する可能性がある
ということになります。つまり、風邪やインフルエンザと同じように、飛沫感染・接触感
染・経口感染などにも注意が必要です。
扁桃炎が悪化すると、扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍などの合併症を発生するリスクがあると
いうことは前述の通りですが、もう1つ扁桃炎が原因で起こる病気として急性中耳炎があ
ります。喉にいる菌やウイルスが耳管を通って中耳に侵入することで炎症を起こすと、急
性中耳炎の症状がでることがあります。たまに、鼓膜に穴が開いたり、破れたりすること
もありますので、耳の異変にも気付いたときは耳鼻咽喉科を受診しましょう。抗生物質の
服用で改善することが多いですので、早目に受診するようにして下さい。