1.白癬菌(水虫)とは
近年は昔ほどひどい状態の水虫の症状を見ることはなくなりましたが、それでも日本人の
5人に1人は水虫に感染していると言われています。昔のようなひどい状態になっていな
い分、本人の自覚は少ないかも知れません。
水虫とは、足の指や足の裏、爪の間、手指など、湿度の高い部分に白癬菌と呼ばれるカビ
の1種が感染して発症します。白癬菌の栄養源はケラチン(タンパク質)で、ケラチンが
多い皮膚の角質に住みつきます。

それだけならまだそれほど深刻な問題でもありませんが、白癬菌は簡単に散布されてしま
う種類のもので、スリッパや足ふきマットなどを通して広く感染してしまうリスクが高い
のです。しかも、白癬菌は皮膚の垢などがあれば1年以上も生き続けることができるとい
う非常に生存力の高いカビなのです。
ただ、水虫の菌は付着しても、角質まで入って住みつくまでには約1日の時間がかかると
言われていますので、公衆浴場やスポーツジムなど、白癬菌が感染しやすい場所へ行った
ときには、手足の指や足の裏、爪の間などをしっかり拭くことで予防することも可能と言
われています。同時に、水虫の初期症状を見逃さず、早期に対処することも大切です。
水虫の初期症状としては、足の指の間に現れることが多いとされていて、特に第四趾間(
薬指と小指の間)に多く見られると言われています。症状は、指の間の皮膚が白くなりま
す。進行すると、皮膚がふやけて軟らかくなり、赤みを帯びたり、かゆみが出たりして、
足の指の間がジュクジュクした感じになります(湿潤型)。また、皮が薄くむけて赤くな
り、皮膚に亀裂が入ることもあります(乾燥型)。
他にも、足の指の付け根や足の裏に、小さな水泡ができるタイプ(小水疱型)があります。
2.水虫の基本的な対処
水虫が感染しやすい人の特徴としては、足に汗をかきやすい人、足の指の間をあまり洗わ
ない人、足にひび割れがある人、家族でスリッパを共有している人、同じ靴を続けて履く
ことが多い人、足のニオイが気になる人などが挙げられています。つまり、白癬菌が繁殖
しやすい環境を作り出している可能性のある人ということのようです。
水虫を予防するためには、それらの条件をできるだけ外す必要があります。蒸れやすいブ
ーツなどを避けて、通気性の良いスニーカーなどを履き、職場ではスリッパやサンダルに
履き替えるといったことも環境が許せばおすすめの方法です。

白癬菌が感染するまでに、約24時間が必要と言われていますので、それを活用すれば、
毎日決まった時間に足をしっかり洗って清潔に保つことで、白癬菌の感染を防ぐことが可
能になるということです。足を洗う際には、ゴシゴシこするのではなく、やさしく洗うこ
とを心がけて下さい。
水虫に感染してしまったら、皮膚科を受診することになると思いますが、治療法は白癬菌
の増殖を抑える抗真菌薬の使用が基本です。クリーム・軟膏・液剤などいろいろな種類が
ありますが、白癬菌の場合は症状が現れている部分だけではなく、足なら、足の裏から指
の間、アキレス腱に至るまで、足全体に塗る必要があります。また、決められた期間しっ
かり薬を塗り続けることも大切です
もうすでに、感染が一部だけではなく、広範囲に広がっている場合や症状がひどいような
ときは、医師の指導を守って、正しい治療を続けるようにして下さい。