1.感染症と免疫機能
感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖することで、発熱や下痢、
などの症状が出ることを言います。ただ、感染症に感染しても、必ず発病するというもの
でもなく、無症状のままで終わってしまうことがありますが、逆に、死に至るようなこと
もあります。感染症には、人から人に感染する(インフルエンザ・ノロウイルスなど)と、
傷口や動物・昆虫などから感染(破傷風・日本脳炎など)するものがあります。
感染症の主な原因となる病原体としては、ウイルス(風邪など)、細菌(とびひなど)、
真菌(水虫など)、原虫(マラリアなど)、寄生虫(回虫など)が日本ではよく知られて
います。

ウイルスとは、小さくて自己増殖できないため、生体の細胞に寄生して増殖します。細菌
とは、自己増殖が可能な微生物で、食品などに付着して増殖することで食中毒を引き起こ
したりします。真菌とは、カビの一種で皮膚や粘膜に感染します。原虫とは、水や食べ物・
動物や虫を介して感染します。寄生虫とは、人や動物の体に住みついて栄養を吸い取る生
き物で、寄生虫の卵や幼虫が体に入ることで感染します。
感染症のリスクはあらゆるところに存在しますが、感染して病気になる人もいれば、特に
変化が見られない人もいます。不思議ですね。実はこの差は免疫の差による違いです。つ
まり、免疫が病原体のもつ毒力に負けないだけのパワーがあるかどうかによるのです。
風邪を引いたら熱がでますが、これは病原体と免疫が戦っているときに生じる現象です。
その結果によって、回復する人や、さらに重い症状が出る人との差がでてくるのです。近
年は何かと言えばワクチンという傾向にありますが、それよりも先に、生まれながらに持
っている私たちの体の防御システム(免疫)を信じることが大切です。
2.免疫は鍛えられる
感染症と免疫の関係がわかると、一般的には自然免疫・獲得免疫・体液性免疫・細胞性免
疫などの説明に入るのが普通ですが、実際のところ、一部の人を除いては、そのような説
明をしっかり読み込んでいる人は稀で、たいていの人は免疫をアップさせる方法を探して
いるというデータがありますので、ここではそのご期待通り、直接、免疫機能の強化方法
に進みます。

免疫機能の強化には、まずは「適度な運動」をすることです。運動は血行を促進しますの
で、免疫細胞を含む白血球なども全身に届くようになります。ウォーキングなどの適度に
体を動かす程度の運動を習慣化して下さい。ただし、激しすぎる運動は逆に免疫を下げる
ことにもなりますので、軽い運動をするようにして下さい。
次に、免疫は体温が1℃上がるだけで、5倍になるとも言われていますので、無理をして
まで体を温める必要もありませんが、できるだけ体を冷やさないことを意識しましょう。
そして、免疫相棒の約70%が集中しているとされる腸内環境の改善に努めましょう。と
言っても、腸の調子が分かる人はあまり多くないと思いますので、とりあえずは「便秘」
や「下痢」をしないような腸活に取り組みましょう。
最後は、ストレス解消と十分な睡眠です。ストレスと言えば自律神経の乱れと結びつく人
は多いですが、ストレスは顆粒球を増やしすぎてリンパ球とのバランスを乱してまう原因
になります。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは傷ついた細胞を修復したり、免疫
物質を作ったりする働きがあります。
以上が、気持ちの持ち方ひとつで、無料でできる免疫機能の強化法です。個人的には、ワ
クチンなどよりも手堅い、最強の感染症対策ではないかと思っています。