1.風邪の原因と症状
ウイルスに感染して、気道に炎症が起きる症状を風邪と言います。喉の痛みや鼻水、咳、
鼻づまり、くしゃみ、などが主な症状です。原因となるウイルスは数百種類とも言われ
ていますので、個々のウイルスについては省略して、主に感染経路と原因についてです。
まずは、ウイルスによる気道の炎症のことが、一般的に風邪と言われる症状です。近年、
大騒ぎしたコロナウイルス感染症もその1つになります。ただ、インフルエンザウイルス
による感染症は、インフルエンザと呼ばれる別の病気になります。
風邪との比較では、ウイルスによる気道の炎症による症状(くしゃみ・鼻水など)が風邪
の症状であるのに対し、インフルエンザは、感染した細胞内でウイルスが爆発的に増殖し
て、短時間で全身に強い炎症反応(急激な発熱・筋肉痛・悪寒・倦怠感など)を引き起こ
す病気で、重症化すれば、肺炎や脳症などの合併症リスクも高くなります。

風邪のウイルスは、鼻や口から侵入して上気道(鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭)の粘膜で増
殖して炎症を引き起こします。すると、喉の痛み・鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳といっ
たおなじみの症状が現れるようになります。ウイルスによっては、たまに発熱や倦怠感な
どを伴うものもありますが、比較的軽い症状で終わるのが普通です。
風邪の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は感染している人の咳やくし
ゃみで飛び散った病原体を近くにいる人が吸い込んだり、目の粘膜に付着したりすること
で感染することをいいます。飛沫は1~2m飛び散ると言われていますので、2m以上離
れていれば感染の可能性は低くなります。空気感染はしませんので、飛沫が直接かからな
いかぎり感染しません。
接触感染は、感染者に触れることで感染する直接接触感染、汚染されたもの(手すりなど)
に触れることで病原体が体内に取り込まれる間接接触感染があります。
これらの感染リスクを軽減するための方法として、手洗い・うがい・マスクの着用などが
推奨されているのです。
2.風邪の早期回復法
風邪のウイルスが鼻や口から侵入して、上気道の粘膜で増殖しようとして炎症を引き起こ
します。すると、私たちの体に備わっている免疫細胞が活性化して異物を排除しようとし
ます。そのときに起きるさまざまな炎症反応が、喉の痛み・鼻水・鼻づまり・くしゃみ・
咳といった症状として現れるのです。たまに炎症物質が血液に混ざって全身に広がること
もあり、発熱や頭痛・倦怠感などの全身症状が現れることもあります。
風邪による発熱は、免疫機能が病原体と戦っているサインで、せいぜい38度程度のもの
で、数日後には平熱に戻ります。ただし、基礎疾患があったり、免疫機能が低下している
ようなときは、症状がなかなか改善しないこともあります。そのようなときには悪化させ
ないように、早目に医療機関を受診するようにして下さい。風邪は普通は1週間以内に回
復しますので、病院受診の目安にして下さい。

風邪の対処法は、風邪かなと思ったら、安静にして過ごし、十分な睡眠や栄養のある食事
で免疫の強化に努めましょう。こまめな水分補給や体を温めて汗をかくようにすると効果
的です。また、市販の風邪薬も症状の改善に役に立つことがあります。
一般的には、くしゃみ・鼻水・鼻づまりには抗ヒスタミン系、喉の痛みには漢方系のトロ
ーチやスプレーなどが効果的です。私の場合は、いずれの症状にも生薬系の改源を飲むこ
とにしています。何にでも効くクスリは何にも効かないとかいう名言もありますが、改源
に関しては、どの症状にもそこそこ効果があると思っています。
風邪の予防には、健康的な生活をすること、適度な運動をすること、湿度管理をしっかり
することなどが大切です。もちろん、外出時のマスクの着用や帰宅後の手洗い・うがいな
ども意識するようにして下さい。