症状による下痢の原因の違いと適切な対処の仕方

症状による下痢の原因の違いと適切な対処の仕方

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1.症状による下痢の原因

健康時の便と比較して、便の水分量が多すぎる状態のことを「下痢」と言います。私たち
が食べたものは、小腸で消化吸収され、水分は大腸で吸収されることになっていますが、
その流れの中で何らかの異常が起きたときが下痢ということになります。また、必要なと
きには、逆に腸壁から腸管内に水分が排出されることもあります。

以上が下痢のメカニズムですが、その原因は1つではありません。牛乳を飲むと下痢をす
るという話を聞いたことがあるでしょうか。食べたものの浸透圧が高いことで、水分が吸
収されないまま排便されることで下痢になることを言います。他にも、人工甘味料など浸
透圧の高い食べ物を過剰摂取すると、腸壁からの水分が引き寄せられて腸管内の水分量が
上昇することで起こる下痢を「浸透圧性下痢」と言います。

また、口から腸に入った細菌や毒素を排出するために、腸液の分泌が多くなり下痢をする
ことを「分泌性下痢」と言います。細菌やウイルス、寄生虫の種類によっては「血便」や
「腹痛」「吐き気」などを伴うこともあります。

そして、比較的良く知られているのが「ぜん動運動性下痢」で、腸のぜん動運動が活発化
し過ぎることで、食べた物が短時間で腸を移動してしまって、水分の吸収が十分に行われ
なくて下痢をするという状態です。その代表的なものが過敏性腸症候群で、通勤電車や緊
張したときなどに、急に腹痛が起きてトイレに行きたくなるといった症状です。

さらに、クローン病や潰瘍性大腸炎など、腸に炎症があると、水分吸収能力が低下する上
に、血液成分や細胞液なども加わりますので、下痢症状がひどくなる(炎症性下痢)こと
もあります。

他にも、薬の副作用、食べ過ぎ、飲みすぎ、寝冷えなども下痢を引き起こす原因になりま
す。下痢は発症してから2週間以内を「急性」、4週間以上経過した場合を「慢性」の下
痢として扱うことになっています。

2.下痢症状の見極めと対処

下痢の症状が見られると、すぐに下痢止め薬を飲む人が多いですが、まずは、その症状が
現れた原因を見極めることが大切です。下痢がウイルスや細菌によるものであれば、それ
は菌を排出するための体の自然の反応ですので、無理に薬で止めてしまうことはあまり良
い方法とは言えません。

便に血が混じる、便秘と下痢を交互に繰り返すなど、あまり経験したことがないような下
痢症状が続く場合は、病院で早目に診察を受けることをおすすめしますが、下痢治療の基
本は、「無理に下痢をとめようとせず、脱水状態にならないように水分を補給し、消化の
良い食べ物を摂ること」です。

消化の良い食べ物とは「おかゆ」などの流動食のことで、消化に悪い食べ物とは、海藻類、
きのこ類、豆類、ごぼうなど、不溶性の食物繊維を含むもの、コーヒーやカレーなどの刺
激の強いもの、レモン、みかんなどクエン酸を含むもの、脂肪の多い肉類などです。もち
ろん、しばらくはアルコールなども控えることです。

また、慢性的に下痢を繰り返している人は、漢方薬で下痢体質の改善を試みると良いかも
知れません。西洋医薬では「下痢止め」的なものが中心ですが、漢方薬は体質を改善する
ことが目的ですので、慢性的な症状には「目から鱗」といったこともよくあります。