足るを知る者は富む!
これは老子の言葉ですが、
二千数百年の時を超えて私たちの人生にヒントを与えてくれます。
満足することを知っている者は、心豊かに生きることができる
と老子は説いているのです。
独身者は家庭を持つ人を羨み、既婚者は独身者の自由を羨む。
つまり、自分の外にばかり目を向けて、自分の内側のことには
目を向けていない「ないものねだり」も足るを知らないということ
になるです。
では、欲張らずほどほどのところで満足すればよいのか?
と思われるかも知れませんが、実はそれも正しくはありません。
足るを知るということは、妥協して満足するのではなく
今あるがままの自分自身に満足するということです。
もちろん欲があるから向上するということもありますが、
どこまで頑張っても、どんなものを得ても、満足せず次々と
欲望を追い求めることは自分が得たもの以上に心を疲れせて
しまうのです。
これほど多くのものを手に入れることができた自分自身を
認めてあげることで、心穏やかに生きることができるのです。
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