1.食後に眠くなる原因
多くの人は食後に眠くなるという経験をしていると思いますが、これは単純に食事の影響
で眠いだけということもありますが、血糖値スパイクという現象が関係していることも多
いと言われています。血糖値スパイクとは、血糖値の急激な上昇や降下のことです。
食事で糖質(炭水化物)を摂取すると、血液中のブドウ糖が多くなり血糖値が高くなりま
す。するとインスリンというホルモンが分泌されて血糖値が正常にもどるようになってい
ますが、ときどきそのインスリン効果で血糖が下がりすぎることもあります。このように
血糖値が急上昇したり、急降下したりすることを血糖値スパイクと呼んでいます。

ただ、血糖値スパイクによる眠気は「少し」というレベルで、食後に強烈に眠くなり起き
ていることが難しいほど眠くなる場合はナルコレプシーという病気(過眠症の1つ)かも
知れません。日常生活に支障が出るようなら精神科や脳神経内科などを受診して下さい。
しかし、少しであっても、食後の眠気を頻繁に経験しているような場合は、動脈硬化が進
んでいたり、糖尿病にかかっている可能性もありますので、機会を見て内科を受診してみ
ると良いかも知れません。
食後の眠気が血糖値スパイクであれば、食事の内容や食べ方を見直すことで対処できる場
合が多いですが、ナルコプレシーの症状である場合の解決には専門の医療機関の受診が必
要です。食事だけでは解決できません。
2.食後の眠気の対処法
食後の眠気の原因が血糖値スパイクである場合は、理論上は簡単で血糖値スパイクが出現
しないような食事をすることです。しかし、実はこれが意外に難しく、ハイそうですか、
という訳には行かない人の方が多いようです。
血糖値スパイクの問題では、基本的に食べてはいけないとされる食品はありませんが、ラ
ーメン・ライスといった炭水化物(糖質)に偏った食事は避けることが無難です。日本料
理(会席料理)などでは「ご飯(炭水化物)」は最後に出てきますが、実はあの順番が正
しいのです。つまり、野菜などから始まり、肉・魚などのタンパク質が出て、最後にご飯
が出るというパターンを研究してみて下さい。食事内容とともに、料理が出てくるタイミ
ングも大切で、早食いしない(できない)ことも血糖値スパイク対策には必要なのです。
ただ、食後に眠くなる=血糖値スパイクと考えるのもちょっと問題があります。食事を摂
ると、胃や腸などの消化器官に血液が集中することで、一時的に脳への血流が減少するこ
とがよくあります。また、消化活動中は副交感神経の働きが活発になることもあり、自然
に眠気に誘われることも普通によくある現象でもあるのです。

いずれにしても、眠気を防止するための対策としては、食事は糖質を減らしてゆっくり食
べることと、食後には10分程度の軽い運動、水分摂取などを意識することです。当然の
ことながら、食後すぐに横になるといったことは避けるようにして下さい。
眠気だけではなく、冷や汗・倦怠感・背中の違和感などの症状がある場合は、迷わず医療
機関を受診することをおすすめします。